映画紹介｜シカゴ（Chicago）｜メインキャスト・あらすじ・おすすめシーン・レビュー・裏話（トリビア）感想

2023 5/14

2023年5月14日 2023年5月14日

感想

1920年代のシカゴを舞台に、殺人罪で刑務所に入った女性たちの波乱万丈な人生をミュージカルで描いた作品です。ブロードウェイの名作を映像化したこの映画は、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ、リチャード・ギアという豪華なキャストが歌い踊ります。私はミュージカルがあまり得意ではないのですが、この映画はとても楽しめました。

まず、映画の見どころはやはりミュージカルのシーンです。登場人物たちの心情や思惑を表現する歌やダンスは、とても華やかで魅力的です。特にオープニングの「All That Jazz」や、記者会見をパロディにした「We Both Reached for the Gun」などは圧巻です。振付師として活躍していたロブ・マーシャル監督の手腕が光ります。また、音楽も素晴らしく、ジャズやブルースなどの様々なジャンルが織り交ぜられています。ダニー・エルフマンが担当したオリジナルスコアも効果的です。

次に、映画のテーマやメッセージにも引き込まれました。この映画は、殺人事件や裁判を題材にしながらも、決して重苦しくなりません。それは、登場人物たちが自分の罪や責任を認めず、メディアや世間の注目を集めることに執着するからです。彼らは自分の都合のいいように嘘をつき、演技をし、騙し合います。その姿は滑稽で皮肉でブラックユーモアに満ちています。しかし、それは現代社会の風刪りでもあります。名声や富や権力に囚われる人々の浅ましさや虚しさを風刺しています。この映画は、「この街では、銃弾一発で有名になれる」というキャッチコピーが示すように、シカゴという街だけでなく、私たちの住む世界そのものを描いているのです。

最後に、映画の演技にも感心しました。レニー・ゼルウィガーは、スターを夢見るロキシー・ハートという役柄にぴったりでした。彼女は可愛らしくて無邪気で愛らしいですが、同時に計算高くて生意気でわがままです。そのギャップが魅力的です。キャサリン・ゼタ＝ジョーンズは、ライバルのヴェルマ・ケリーとして強烈な存在感を放ちます。彼女は美しくてセクシーでクールですが、時折見せる傷つきやすさや寂しさも印象的です。リチャード・ギアは、敏腕弁護士ビリー・フリンとしてスマートでカリスマ的な演技を見せます。彼は優雅で洗練されていますが、実は金と名声にしか興味がありません。彼らの歌唱力やダンス力も素晴らしく、ミュージカル俳優としても十分通用すると思いました。

以上のように、「シカゴ」は見どころ満載のミュージカル映画です。華麗な歌とダンス、皮肉なテーマとメッセージ、魅力的な演技という要素が見事に調和しています。私はこの映画を見て、ミュージカルの楽しさや奥深さを再発見しました。

シカゴ（Chicago）
上映日：2003年04月19日
製作国：アメリカ
上映時間：113分（1時間53分）
ジャンル：ドラマ/ミュージカル

今なら３１日間無料！！＜U-NEXT＞

あらすじ

1920年代のシカゴ。不倫相手を殺して投獄されたロキシー。
そこで憧れの歌姫ヴェルマと出会い、彼女を有名にした敏腕弁護士ビリーを雇用する。
彼の入れ知恵でマスコミを利用し、やがてスター街道を駆け上がっていく。

レビュー

ブロードウェイの名作ミュージカルを映画化した作品。
アカデミー賞を6部門受賞した名作。1920年代のシカゴを舞台に、殺人事件を起こした女性たちが、敏腕弁護士やメディアを利用して名声を得ようとする姿をブラックユーモアと華麗な歌とダンスで描く。
豪華キャストが歌って踊る姿は圧巻の一言。当時の社会風刺や欲望を鋭く切り取り、エンターテイメント性の高い映画。